今回はある意味ターニングポイントになるライブとなりました。この年齢になると人前でこれほど逃げ場なく恥をかくことってないですから。結論から言うと大失敗!
毎年夏にはソロでのライブ出演をしています。5年前に思うところあって始めたことですが、自己変革というか、変わらない日常からの脱出みたいな気分でした。
バンドでライブ活動をしていたとはいえ、ひとりでステージに立つのは不安がありましたが、宮地楽器の本間さんがとりあえず見学してはどうですかと勧めてくれて、たまたま自分と同世代くらいの人も出演していたのでちょっと安心したのを覚えています。
実際の出てみたらいつも最年長で話が違う感じではありましたが、一夜のこととはいえ音楽を楽しむ仲間。毎回何かしらの刺激をうけ、また来年という気持ちにさせられます。今年も日程的にも問題なくいつも通り申し込みをしました。
特に今年のライブで大失敗をする予兆は感じていはいませんでした。知り合いは誰も来なかったですし。知っている人が来ると少し緊張します。練習期間も十分にとったつもりでした。しかし、甘かった。
出番は4番目で、プロの女性ボーカルがカラオケを使った変則的な出演をした後でした。一曲目は「いねむり」というまったりした曲。
「いねむり」
僕の気持ちに関係なく
夜は朝になって いつも通りに日常が始まる
同じ人とすれ違いながら
改札を抜けると いつも通りに列車のドアが開く
居眠りをする僕の身体は
すごい速度で運ばれる
頼みもしない時間縮める
タイムマシンを降りると 目が覚める
僕の気持ちに関係なく
朝は夜になって 冷たいだけのベッドに横たわる
寝返りを繰り返しながら
浅い眠りの中 いつも通りに時計は時を告げる
疲れの残る重い身体を
ベッドから無理矢理引き剥がし
望もしない時間縮める
タイムマシンに乗ると 眠くなる
僕はこのきりのないくり返しの中で
くり返し、やり直し、戻り、進む
僕はこの果てしない人ごみに流されて
流されて、足を滑らせ、止まり、引きずられる
僕の気持ちに関係なく
この段階では、もたついたもののいつも通りスタートしたつもりでした。次は「ジェラシー」この曲はテンポが速いのとバーコードがつらいので、早く済ませたいので前にもってきているのですが、じゃっかんコードの押さえ間違いやらがありました。
会場に出入りが意外にあったのが緊張感を左右したのかもしれません。
「ジェラシー」
ジェラシーかみしめたあの夜の孤独
ジェラシー奪われたあの娘を追えず
ジェラシー胸を貫く屈辱
ジェラシーいつか手に入れるさ Your Love
ジンライム飲み干してリズムに溶け込む
凍てつく心を汗で溶かすのさ
あの娘が去った後に胸に込み上げた
自分自身への怒りと踊るのさ
悲しさだけで握り締めるこぶしじゃ
君の愛手に入れる資格も無いさ
ジェラシーかみしめたあの夜の孤独
ジェラシー奪われたあの娘を追えず
ジェラシー胸を貫く屈辱
ジェラシーいつか手に入れるさ Your Love
フロアの片隅で君を見つければ
独り占めできるひととき欲しくなる
微笑みを交わし合い耳元でささやき
愛しい気持ちのすべてを伝えたい
君の手を取り奴が連れ去る前に
なぜ君の腕捕まえて奪い取らない
ジェラシー噛締めたあの夜の孤独
ジェラシー奪われたあの娘を追えず
ジェラシー胸を貫く屈辱
ジェラシーいつか手に入れるさ Your Love
アンプラグドではMCはあまり入れません。なにしろ25分とか時間が短いので長く話していると時間がもったいないので、曲名すらスケッチブックに書いて見せて、口では言わないということも。
今回のライブで一番心配だったのは3曲目の「とぎれない物語」です。これは今回のライブに向けて作った新曲で、前日に完成し午前中の段階でまだメロディーすらあやふやなところがあったのです。でも、なんとか乗り切りました。
「とぎれない物語」
出会った瞬間から 君といられる時間は
毎日減り続けてる
誰だって永遠を 生きることはできない
全ては時の流れの中にある
あの日の 君への 想いと
今君を想う気持ちは
同じじゃ ないはず それでも
ひ と つ の とぎれない物語
*言葉にして 言えるほど 自信家じゃないから
そばにいて 大切にしたいと 伝えたいだけなんだ
出会った瞬間から 始まった物語
毎日ページを重ねて
誰だって永遠を 生きることはできない
いつかは終わりの日が来るのさ
あの時 君との 間に
感じてた何かは
想い過ごしかもしれない
そ れ で も とぎれない物語
*愛していると 言よな 勇気はないけど
そばにいて 大切にしたいと 伝えたいだけなんだ
出会った瞬間から 君といられる時間は
毎日減り続けてる
ここまで来るとあとはいつも歌っている曲なのでちょっと安心したのがいけなかったのもしれません。「モノクロームの夢」は10年くらい前に仕事の顧客に聴かせて好評だったので、毎回歌っているのでいつも通り歌えました。ちょいとコードの押さえ間違えはあったかもしれませんが。
「モノクロームの夢」
いつもの浅い夢、また君と出会った
そして抱きしめる、またいつもの別れさ
モノクロームの朝がコップ一杯で始まる
永遠のメカニズムが僕を取り込んでく
同じ周期で繰り返される人生の波間に浮かび
僕は何を探しているのか、僕はどこを目指しているのか
人に言えない夢、誰もがかなえられず
いつか振り返る、あれは唯の夢だと
総天然色の夜が、他人のペースで終わる
偏見と差別の中で、僕は踊らされている
やがて僕も誰かを傷つけ気付かぬ人間になるのさ
僕は誰を傷つけてたのか、僕は誰に傷つけられたのか
使い古された言葉でもいい
素直な気持ちを伝えたい 君にだけは
色褪せた思い出、アルバムにしまいこみ
無理に色をつけたポートレートその胸に
思い出せないヒット曲のフレーズを口ずさみながら
流行とという流れの中で価値など価値を失ってく
僕のつかんだ君の腕まで、ふりほどく時間の引き潮
砂にうずまる僕の足は、重く動かなくなっていく
この命の繰り返す輪の中で精一杯やろうよ
僕らはいつでも道の途中さ
立ち止まっても、振り返っても
いよいよ最後の二曲。このライブでは3~4回歌っているはずの「振り向かせることさえできずに」の冒頭で事件は起きました。前奏(といってもほとんど無いのと同じ)から歌に入るときに最初の音がとれなかったのです。このここ10日くらい毎日歌っていてですよ。ものすごいパニックに陥りました。しかし人間年を取ると図々しくなります。なんと客前で5回くらいリスタート。結局音程が定まらないため、最期に歌う予定だった「虹を探して」を先に歌いました。
「虹を探して」
土砂降りの空に 雲の切れ間見つけると
濡れるのも気にせずに 走り出す
石段を登りつめ 小さな展望台の上
虹を探している
ああ 無邪気な笑顔 やきつける
ああ 夏の日の で き ご と
君に会えない時間を 思い出で埋めると
記憶の中の君が 無表情になってしまう
出会う前には感じなかった孤独が
胸の奥で広がっていく
君の肩を抱き 指さす空の片隅に
ぼんやりとでも確かに 光の橋
くやしそうな顔で 見上げる展望台の上
虹を探している
ああ 無邪気な笑顔 やきつける
ああ 夏の日の で き ご と
君に会えない時間を 思い出で埋めると
指に残る君の肩の 感触が薄れていく
出会う前には感じなかった孤独が
胸の奥で広がっていく
ああ 無邪気な笑顔 やきつける
ああ 夏の日の で き ご と
君に会えない時間を 思い出で埋めると
耳に残る君の声が 思い出せなくなってしまう
出会う前には感じなかった孤独が
胸の奥で広がっていく
胸の奥で広がっていく
なんとか歌い終えたものの、どうしても「振り向かせることもできずに」を歌いたかったので、また客前で音程はずしを披露。もう時間的にもぎりぎりだと思ったので、どうあれ最後まで弾こうと音がとれないなりに歌っているとサビのあたりで音程がわかって、最後の方はなんとか歌えたという次第です。あー赤っ恥!!!!
「振り向かせることすらできずに」
終電間近 混んだ列車の中で
途切れた会話 続けることも忘れて
見つめていた 瞳の奥 探していた 言葉見つけた
抱き寄せることが 許されない君が 目の前で急に向きを変える
やりきれない胸の内を 洗いざらい叫びたい
今背中を向けた君を 振り向かせることすらできない
抱き寄せることが 許されない君が 目の前で急に向きを変える
押し出された ホームの上ではぐれて
見失った 君の姿を探して
見つけた 君の背中 名前を呼ぶ こともできずに
手を握ることも 許されない君が 人混みの中を 離れていく
伝えきれない胸の内を 洗いざらい叫びたい
今背中を向けた君を 振り向かせることすらできずに
抱き寄せることが 許されない君が 人混みの中を 離れていく
やりきれない胸の内を 洗いざらい叫びたい
閉じこめたこの思いを すべてはき出したい
瞳の中で見つけた言葉 声の限り叫びたい
今背中を向けた君を 振り向かせる 振り向かせる
抱き寄せることが 許されない君を
今抱きとめて ひきよせた
どう考えても、音がとれなかった時点で曲を飛ばして普通に終わるべきでした。確かに前奏がない上に音がとりにくい曲ではあるのだけれど、なんでそうなったのか全くわかんないんですよね。思いつきでMCなんか入れたから調子狂ったか?何か想定外のプレッシャーがかかっていたか?まあ理由なんてどうでもいいですね。心構えと練習不足でしょう。人に聴かせるための準備として不十分だったということだけは確かなんだから。他の出演者や関係者は慰めてくれましたけどね。
今回も個性的な面々がそろったアンプラグドライブ。カラオケは反則だろと思ったけど、プロの女性ボーカルはやっぱりうまかった。それにMCの原稿をレポート用紙にしっかり書いていて、赤が入ってました。マネージャーが入れたのか、自分で入れたのかわかんないですけど。やっぱりプロそこまでやりますよね。
今回は高校生くらいの人たちがメインで、最初に出演した三人組は初ステージと言ってました。慣れない感じでハーモニーとかもこれからって感じでしたが、オリジナル曲もやっていたし、女性の声が柔らかで好みでした。原田知世みたいな感じ。高音がキンキンする歌唱は嫌いなので好印象でした。
二組目に出たのはピアノ弾き語りの女性で、MCを聞いた感じでは電波系ですかね。ケセランパサランとか狸の話してました。オリジナル曲も何か独自世界をもっている感じ、やっぱり十代でこのレベルでないとプロは目指せないなあなどと考えさせられました。白いワンピース?と声の印象だと、秋葉原路上でやれば100人は周りに集まると思いました。
僕の後に出たのが女性のギター弾き語り。楽屋で少し話したのですが、正面から目を見て会話するとてもまじめな女の子で、ギターの弾き方や、オリジナル曲の感じ、MCの印象などを総合するとかなりの堅物。柔らかな人当たりと裏腹な頑固者ではないかと推察されます。彼女はリハーサルに来られなくてモニターがうまくいかなかったのか、歌のピッチがやばいことになってちょっと心配だったのですが、声の少年っぽさもあって個性的な世界をつくってましたね。作曲の動機もなんだか特殊な気がしたし。
最後は高校1年生。ピアノとギターを器用に弾きこなしてオリジナルも披露していました。ひょうひょうとして捉え所がない印象があるものの、ステージ上ではなんだか存在感があって堂々としていました。何回目のステージなんだろう。声の感じとかはまだ歌い込みが足りない感じだけど、なにしろまだ高一だからなあ。これから伸びるだろうなあと思いました。
こんなステキな面々に囲まれて「おっさん」はどうすればいいのか。自問自答しながら、次のステージに向けて色々考え、考えているだけで何もしないのであった。